単独の目を整理

刺すのが面倒になる、ぽつんと離れた目(コンフェッティ)を取り除きます。ワンクリックで全体を整理、強めの整理をプレビュー、顔や文字をマスクで保護、手作業でも整えられます。

場所
左のツールバー → 単独の目を整理 / 右パネル → チェック
キーボードと修飾キー
Shift+C
ConfettiScopeの表示 / 非表示
W]
ブラシを大きく(ブラシモードとマスク)
S[
ブラシを小さく(ブラシモードとマスク)

基本

単独の目(コンフェッティ)(英語)は、同じ色の目から離れて、ぽつんと1つだけある目です。写真から変換した図案にはたくさん含まれます。図案の上では害のない質感に見えますが、布の上では1目のために針に糸を通すことになりかねず、単独の目だらけの図案は時間がかかって面倒です。

整理すると、単独の目はそれぞれ周りの色に変わり、その部分は続けて刺せる落ち着いた面になります。ふつうの距離から見れば、絵柄は変わりません。どの整理方法も元に戻せます。

使用前と使用後: 空に細かい点が散った写真変換の図案と、「単独の目をクリーンアップ」のあと、空がいくつかの単色の面になった同じ図案

整理の方法を選ぶ

こんなときは操作
どのくらい、どこにあるかを確認したいConfettiScopeをオンにする(Shift+C)
図案全体をすばやく直したい「チェック」タブの「単独の目をクリーンアップ」
プレビューを見ながら、強めに、または一部分だけ整理したい自動モード(必要なら選択範囲と組み合わせる)
背景は整理したいが、顔や文字はそのままにしたい自動モードでマスクを使う
あちこちの紛れ込んだ目をいくつか直したいブラシモード
図案を作る前の段階で単独の目を減らしたい画像のインポートの「クリーンアップ」

「チェック」タブでワンクリック整理

いちばん早い方法です。右パネルの「チェック」タブには、FLOW Scoreが表示されます。単独の目がスコアを下げているときは、「単独の目」カードに次の項目が表示されます。

  • 「単独の目をクリーンアップ」は、初期設定の強さ(40%)で図案全体を整理します。押す前にボタンにポインターを合わせると、上部のスコアに適用後の値が表示されます。元に戻す1回分です。
  • 「図案上で表示」はConfettiScopeをオンにし、整理される場所を確認できるようにします。
  • 「手作業でクリーンアップ…」はこのツールを開きます。強さを変えたり、マスクやブラシを使ったりできます。

40%で整理するものが残っていないときは、カードにそう表示されます。自動モードなら、強さを上げてさらに整理できます。

タブレットやスマートフォンでは、ツールレールの「チェック」をタップします。

「チェック」タブの「単独の目」カード。ポインターが「単独の目をクリーンアップ」にあり、上部のスコアが「適用した場合」の高い数値を示している

自動モード

ワンクリック整理では足りないときや、確定する前に結果を見たいときは、自動モードを使います。左のツールバーで「単独の目を整理」を選び、「自動」を選びます。

  1. 「強さ」をドラッグします。動かすそばから、図案に結果がプレビューされます。
  2. 「結果」の行を確認します。今いくつの目が単独で、整理後にいくつになるかがわかります。
  3. 確定するには「適用」を、図案を元のままにするには「キャンセル」を押します。

「適用」を押すまで何も変わりません。パネルを閉じたりツールを切り替えたりすると、プレビューは破棄されます。

自動モードは図案全体を整理します。一部分だけを整理するには、先にその範囲を選択し、選択メニューで「編集を選択範囲内に限定」をオンにします。

強さの選び方: 低い値では、完全に孤立した目だけが対象になります。値を上げると小さなかたまりもまとめるので、図案は落ち着きますが、目のハイライトのような小さな細部がぼやけることがあります。低い値から始めてプレビューを見て、1段階ずつ上げてください。

強さを高くした自動モード: 片側に「強さ」と「結果」の行があるパネル、反対側に背景がずっとなめらかになったプレビューの図案

マスクを塗る

整理の機能には、目のハイライトや文字の細い線と、紛れ込んだ目の区別がつきません。それを補うのがマスクです。整理してよい場所を塗ると、それ以外はそのまま残ります。マスクは自動モードの機能です。

  1. 自動モードで「マスクを描画」をオンにします。
  2. 背景や空など、整理したい範囲を塗ります。塗った部分は赤く表示されます。
  3. プレビューを確認して「適用」を押します。変わるのはマスクの下のステッチだけです。

塗っている間は、「追加」と「消去」でマスクを塗るか消すかを切り替え、W / Sでブラシサイズ(1〜20目)を変えます。マスク全体を反転したりクリアしたりもできます。「マスクを表示」をオフにすると、赤い色なしで図案を確認できます。マスクは引き続き有効です。塗るたびにプレビューが更新されます。

たいていは、残したい小さな部分を覆うより、整理したい広い範囲をマスクするほうが早く済みます。逆の場合は、細部を塗ってからマスクを反転します。

マスクと「ディテールを保持」の違い。 画像のインポートにも同じ目的のブラシ、「ディテールを保持」がありますが、働きは逆です。あちらでは整理で変えてはいけない場所を塗り、こちらでは整理してよい場所を塗ります。

ペットの肖像での使用前と使用後: マスクなしで強さの高い自動モードを使うと目のハイライトが消え、背景をマスクすると背景はきれいになり、目はそのまま残る

ブラシモード

大切な部分にある、紛れ込んだ目をいくつか直すためのモードです。細かい点の上をドラッグすると、そのそばから周りの色になじみます。プレビューも「適用」もありません。1回のストロークですぐに図案が変わり、それが元に戻す1回分になります。

  • 「強さ」(10〜100%): 低いと完全に孤立した目だけを置き換え、高いと小さなかたまりもならします。50%前後から始めるのがおすすめです。
  • 「ブラシサイズ」(1〜20目): W / S、または] / [で変えます。

ブラシと自動モードでは、判断の仕方が少し違います。ブラシはもっと単純なルールを使うので、同じ強さでも、特に縁の近くでは、自動モードなら残す目まで変えることがあります。くっきり残したい輪郭には、ブラシを近づけないようにしましょう。

細かい点が散った部分でのブラシモード: ゆっくり1回なぞると、ブラシの下の単独の目が周りの色に変わる

ConfettiScope

ConfettiScopeは、単独の目がある場所を示します。Shift+Cを押すか、「チェック」タブの「単独の目」カードで「図案上で表示」を押すと、図案が薄くなり、問題のある目が光ります。

色意味
黄完全に孤立。同じ色の隣接する目がない
マゼンタほぼ孤立。同じ色の隣接する目が1つ
シアン境界線上。同じ色の隣接する目が少しある。多くは問題なし
光らない問題なし

表示するだけで、ステッチは変えません。ツールを切り替えてもオンのままなので、整理しながら表示しておき、光が消えていくのを確認できます。画像のインポートでも使えます。全体の数値は、「チェック」タブの「単独の目」カードで、単独になっている目の割合として確認できます。

写真変換の図案でのConfettiScope: 薄くなった図案の背景に黄とマゼンタの光る箇所があり、単色の面は光らずきれいなまま

単独の目とFLOW Score

FLOW(英語)のFはFragmentation(分断)で、図案がどれだけ細かく散らばっているかを示します。単独の目が少しあるだけでも刺すのが面倒に感じられるため比重が大きく、整理はスコアを上げるいちばんの近道になることがよくあります。

おおよその目安として、Fが60未満だと刺していて細かく散らばっていると感じ、40未満は単独の目がかなり多い状態です。

整理すると、FLOWバッジと「チェック」タブに新しいスコアが表示されます。「チェック」タブでは、押す前に確認できます。「単独の目をクリーンアップ」にポインターを合わせると、スコアが「適用した場合」の新しい数値になります。


整理で置き換える色の決まり方

単独の目は、それ自身の色を除いて、周りでいちばん多い色に変わります。2つの色が同数のときは、より大きな面を持つ色が選ばれるので、その目は本来属する部分になじみます。

慎重なのは自動モードです。コントラストの高い境目を残すので、強さを上げても輪郭や色の境界は残り、1つの点を別の新しい点に置き換えることもありません。ブラシモードは同じ色の隣接する目を数えるだけなので、手直しには手早いものの、縁の近くでは慎重さに欠けます。

自動モード、「チェック」タブのボタン、画像のインポートの「クリーンアップ」は、どれも同じ判断を使うので、ここでの50%はインポートでの50%と同じように整理します。

しくみの詳細

検出: 各ステッチを、斜めも含めた周りの8つの目と比べます。ブラシモードは、同じ色の隣接する目の数を強さと比べます。自動モードは、つながり、斜めの隣接、コントラストを重み付けして、各領域がどれだけ安定しているかを評価するので、強い境目は強さを上げても残ります。

自動モードとインポートは同じ関数を使います。 領域を安定した基準と単独の目に分け、コントラストの高い境目を飛ばし、色を変えた点が新しい点を残さないよう置き換えの順序を決めます。そのあと自分の結果に対してもう一度実行し、隣がまとまったことで新たに浮いた点も拾います。

ブラシの強さ: 10〜30%は同じ色の隣接する目がまったくない目だけを、40〜60%はほぼ孤立した目も、70〜90%はある程度ばらけた目も、100%は単色のかたまり以外のほぼすべてを置き換えます。

分断度: F = 100 × e^(−孤立率% × 0.15)。単独の目が5%ならF ≈ 47、10%ならF ≈ 22です。分断度はFLOW Scoreの30%を占めます。


ヒントと注意点

  • 弱めから始めましょう。 30%で適用して確認し、元に戻して50%を試します。いきなり100%にすると、小さな細部がつぶれることがあります。
  • ブラシには「適用」がありません。 1回のストロークですぐに図案が変わり、元に戻すで1ストローク分を取り消せます。
  • 自動モードには「適用」が必要です。 パネルを閉じたりツールを切り替えたりすると、プレビューは破棄されます。
  • マスクは自動モードでしか使えません。 ブラシは、ドラッグした場所を常に変えます。
  • プレビューで目や文字を確認しましょう。 自動モードは強い境目を残しますが、小さなハイライトは単独の目と判断されることがあります。周りをマスクで外してください。
  • バックステッチを加える前に整理しましょう。 整理で変わるのはステッチの色だけで、上に描いたバックステッチはその場に残ります。点の周りに描いた輪郭が、何もないところを囲むことになりかねません。
  • 強さとブラシサイズは別物です。 強さはどれだけ強く整理するか、ブラシサイズは一度にどれだけの範囲を覆うかです。